従業員が気持ちよく働ける職場こそ
よい接客につながるという信念
佐々木さんの仕事は、本人いわく「賑やかし担当」なのだとか。現場を広く回ってサポートしながら、全体のマネジメントをしています。具体的には、元々担当していた経理・総務をメインに、フロント周りや売店、レストランなど、様子を見ながら臨機応変に手伝っているそうです。
佐々木さんが仕事で心がけている点は、「働く側の働きやすさがあって初めてよい接客ができる」ということ。サポートをする際も、働く人がちょっと心地よくなる程度に、さりげなく手伝っているそうです。
現在は信念をもって日々働く佐々木さんですが、マネージャー兼支配人代理への異動辞令が出たときは、正直なところ戸惑いもありました。
ある日突然仰天人事の打診!
戸惑うも日々前向きに取り組む
佐々木さんは出産を機に、夫の地元・鳴子温泉へ移住。家庭を大事にしたいと考え、人生初の事務職についたのだとか。それ以来6年経理総務の仕事を続けていたのですが、某本部長より突然の打診をうけてびっくり仰天!「こんな人事、あります?」と思わず苦笑したそうです。
長く現場から退いていたということもあり、異動してからは毎日が手探り状態。そんな中でも佐々木さんは、ポジティブシンキングを心がけ何事も前向きに取り組んでいます。
佐々木さんの語る鳴子温泉の魅力は
1日中楽しめる湯めぐりと地元グルメ
奥州三名湯のひとつと言われるだけあり、「なんといっても泉質の多さで、湯めぐりが1日では足りないことが大きな魅力だ」と佐々木さんは語ります。自分に合う泉質を探すのも楽しくおすすめだそうです。同じグループのますやと幸雲閣でも泉質が違います。宿泊の方は無料でますやでも入浴できるので、ぜひお試しください。
またローカルな喫茶店や、地元食材を使ったランチを楽しめるお店も点在している鳴子温泉。「田舎と思って侮るなかれ。珍しい日本酒やアテを提供する隠れ家的なお店もあるんです」とのことなので、佐々木さんを見かけたらぜひおすすめのお店を聞いてみてくださいね。
佐々木さんのプライベート
「鳴子アーススポーツプロジェクト」で町おこし!
プライベートでもアクティブな佐々木さん。任意団体の「鳴子アーススポーツプロジェクト」で、鳴子温泉にある潟沼をホームとしてSUP(※)体験および、潟沼の歴史や水遊びの心得を知ってもらう活動を行っています。
海と違って波やうねりのない潟沼ならではの穏やかなSUPが潟沼SUPの魅力。「潟沼の立地はアクティビティ後の温泉めぐりもできて最高、しかも幸雲閣とますやなら日帰り入浴時間が他の施設より遅いのでのんびり入浴できます」と佐々木さんは語ります。
また、団体のSNSを通してSUPだけでなく鳴子の魅力を発信することで、佐々木さんは町おこしにも一役買っているのだとか。「鳴子は何もない良さがあり親子・3世代で楽しめる」を常に心に、田舎の楽しみ方と不自由から作り出す楽しさを伝え続けています。
今日も働きやすい職場作りにいそしむ佐々木さんは、幸雲閣で皆様をお待ちしています。名湯鳴子温泉で湯めぐり旅をお楽しみください。
※SUP:「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称。 ボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくアクティビティ。